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2011年11月27日

建築探訪21(海の博物館/内藤廣)



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[今日の一枚]


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 今日の一枚は、建築家 内藤廣さんが設計された 海の博物館 です。

 海の博物館は内藤廣さんの代表作の1つで、この作品で日本建築学会賞、第18回吉田五十八賞、芸術選奨新人賞美術部門などを受賞し高い評価を得ました。

 また、内藤さんは、内井昭蔵、仙田満、伊東豊雄、長谷川逸子、富永譲、大江匡ら多くの建築家を輩出した建築家 菊竹清訓さんの事務所にも2年ほど勤められています。



 さて、今回の海の博物館は、内藤さんの建築に対する考えがよく現われた作品です。その1つは、簡素で、シンプルで、合理的で、それでいて無機質にはしない、ということです。

 使用している建築材料は至ってシンプルで、予算が厳しかったのが大きかったのだと思いますが、その限られたありふれた材料を、シンプルな形状にデザイン的に一工夫を加え、現代的でセンスのいいデザインにまとめています。

 また、メインの展示場ホール兼エントランスとなる木の大空間には、シンプルで構造的にも合理的によく考えられた、デザインされた集成材を使っています。

 無垢の木の好きな私自身は、接着剤を使った集成材はあまり好きではないのですが、常識的に考えればこの巨大な空間を造ろうと思えば鉄骨を使いたくなるのですが、内藤さんは、集成材の利点を生かして、木の巨大空間に挑戦して、実現しました。

 また、私が共感するのは、この建物を設計するのに、原寸図も数多く描き、合計1000枚以上もの図面を設計段階で描いたと聞いています。(これは、桁違いに多いです!)

 私は、その内藤さんの設計や建築に対する姿勢の象徴となるのが写真にもある階段によく現れていると思いました。

 よく観ると、手摺柱は一般的な鉄筋で、手摺部のフラットバーに溶接して塗装しただけのようです。おそらく、ここまでローコストな階段はそうそうないと思うのですが、デザイン的にはシンプルモダンで、決して悪くありません。



 世の中には、お金をふんだんにかけた建築も沢山あります。そういった建築にもすばらしいものは沢山あるのですが、でも、お金をかければいいというものでもありません。

 厳しい予算の中でも、建築家の想い、力量次第ではここまでできる、工夫の仕方はいくらでもあるんだ、ということを痛感させられました。

 建築とは何なのか。いい建築とはどうあるべきなのか。

 いろいろな根源的なことを、考えさせられた作品でした。





場所  :三重県鳥羽市浦村町大吉1731-68
作品名 :海の博物館(1992年竣工)
建築家 :内藤廣
撮影日 :2009.4.19
内藤廣 著のおすすめの本 : 構造デザイン講義/王国社



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posted by てくてく at 01:26| 愛知 ☀| Comment(0) | 建築探訪 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする





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