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2012年01月29日

建築探訪65(豊田市美術館/谷口吉生)



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[今日の一枚]


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 今日の1枚は、建築家 谷口吉生さんが設計した 豊田市美術館 です。

 市街地の中心部に近く、かつて挙母城(七州城)のあった高台の一角に建設さ
れ、日本を代表する建築家のお一人である谷口吉生の最高傑作の一つといえるだ
けではなく、愛知県を代表する建築の中の一つに上げられると思います。

 まさに、モダン建築のお手本と言っても過言で無いほど、豊田市美術館の内部
、外観、どこを観ても大変勉強になりますし、谷口さんらしい直線の美しさ、秩
序立った構成美、みたいなものを堪能できます。



 私がこの建築を始めて観たのはたしか大学2年生の時だったと思います。当時、
製図の課題で美術館の設計が出された際、その当時製図の先生だった、以前ご紹
介した建築家の渡辺純先生が、豊田市美術館は一流の建築だから観た方がいいと
教えて頂いたのがきっかけでした。

 それ以来、この美術館には5回以上は訪れているのですが、展示品のレベルが
高いのも素晴しいのですが、やはり建築そのものが、何度観ても勉強になり、そ
の時の自分の成長度合いによって新しい発見があります。

 日本を代表する画家である平山郁夫さんの大伯父である清水南山さんは次のこ
とを言っています。
 ・何であれ一流のものしか見るな。
 ・一流のものを見るためならカネを惜しむな。
 ・古典をよく見ろ。
 ・自然をよく見ろ。

 同じようなことは、たしか大芸術家である魯山人も言っていたと思います。な
るべく一流のものに接する機会を増やしていきたいものです。



場所  :愛知県豊田市小坂本町8-5-1
作品名 :豊田市美術館(1995年開館)
撮影日 :2012.1.28



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2012年01月28日

建築探訪64(コロッセオ)



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[今日の一枚]


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・コロッセオにいた猫。




 今日の1枚は、ローマにある、あの有名な コロッセオ(コロッセウム) です。

 コロッセオの工事はウェスパシアヌス治世の西暦75年に始まり、ティトゥス治
世の80年から使用されるようになりました。使用開始に当たっては、100日間に
渡りイベントが続けられ、数百人の剣闘士が闘い命を落としたそうです。

 1900年を越えた現在ではローマはイタリアの一都市となってしまったが、コロ
ッセオは今もって古代ローマの象徴でありつづけています。

 また、かつて多くの殺人(公開処刑を含む)が行われた場所であることから、現
在では死刑廃止のイベントのために使用されています。例えば、11月30日の「死
刑に反対する都市(Cities for Life)」の日、あるいは、新たに死刑を廃止し
た国が出たときには、その記念としてコロッセオがライトアップされるそうです。
2007年1月には、イラクのサッダーム・フセイン元大統領の処刑に抗議するために
点灯されました。




 さて、実際にコロッセオを観て感じたのは人類の歴史と技術、特にコンクリート
の技術についてです。



 コロッセオの構造はコンクリート造です。今から1900年以上前に、1900年以上存
続させることが出来るほどのコンクリートの建築を造る技術が、当時のローマには
あったのです。

 コロッセオのコンクリート造の技術的な詳細は、「コンクリートの文明誌/小林
一輔 著」に詳しいので、その本で個人的に興味深い点を書かせて頂きます。

 コンクリート造は通常、コンクリートを打つ前に型枠を設置して、そこにモルタ
ルを流し込むのですが、コロッセオの場合はどうだったのでしょうか。実は、外装
材(仕上げ材)となる石積みを型枠と兼用させて、その中にモルタルを流し込んで
います。

 また、モルタルが固まるまでの乾燥期間を短縮させるために、火山灰を混ぜるこ
も発明したそうです。

 さらには、専門的な話しになりますが、コンクリートを打つ時に、大きな建築だ
と一度に全てのコンクリートを打つことが出来ないので何回かに分けて打つのです
が、その際に水平方向にコンクリートの継目ができてしまいます。これをコールド
ジョイントといって、コンクリートが一体化せず構造的に弱くなる原因になります。

 当時のローマ人は、そのコールドジョイントを防ぐために、コンクリートを流し
込んだ後、その上に大型の平板瓦をのせ、その上にまた型枠をつくり、その中にコ
ンクリートを流し、と繰り返してコールドジョイントが出来ないような工夫をして
います。コンクリートと煉瓦は良く密着するので、コールドジョイント対策には大
変有効だそうです。



 現代は、科学技術など様々な分野で進歩発展していると思うのですが、1900年以
上前の技術を少し掘り下げて見てみると、なかなか当時の建築も侮れません。現に
1900年以上たっても現存している建築を観ると、果たして現在の建築でそれだけ存
続できるものがあるのだろうか、と考え込んでしまいます。

 例えば、奈良の法隆寺にしても、構造的には剛構造ではないので、地震に対して
まるで免震構造のように各部材がゆれを吸収して地震に耐え、さらに巨大地震が来
たとしても、普段は何も構造的に関与していない樹齢2000年以上といわれる心柱が
制震構造的な役割を担ってくれると思います。

 そういった面から考えると、建築に関しては、はたして現代の建築は進んでいるの
か退化したのか、正直私にはよく分かりません。

 現代の常識にとらわれずに、まっさらな心で建築を観ていきたいものです。



場所  :イタリア ローマ
作品名 :コロッセオ(コロッセウム)
撮影日 :2003.3.13



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posted by てくてく at 10:46| 愛知 ☁| Comment(0) | 建築探訪 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月27日

建築探訪63(頼山陽書斎(山柴水明処))



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[今日の一枚]


頼山陽書斎(山柴水明処) 2009_04_26.jpg


 今日の1枚は、頼山陽の書斎兼茶室として使われた 山柴水明処 です。

 頼山陽は江戸時代後期の歴史家、思想家、漢詩人、文人画家で、日本人で最初に
文筆生活をした人とも言われています。
 主著に『日本外史』があり、これは幕末の尊皇攘夷運動に影響を与え、日本史上
の大ベストセラーとなりました。

 日本外史がいかにその当時重要で面白い本だったかは、碩学 渡部昇一さんの解説
が分かりやすいので、概要を下記に書かせて頂きます。

 日本外史は平家と源氏の勃興から始まり、つまり武家政治から始まり、講談を読む
ように大変面白いそうです。

 注目すべきは記述の仕方で、徳川家が出てくると、行をあけて一字上げ、朝廷が出
てくると、また行をあけて二字上げて書かれてあるそうです。徳川家康が三河守のと
きは「三河守は」と書かれ、将軍の時は「将軍は」と書かれ、全部位がかわるたびに
位を変えて書いてあり、その位はどこから来たかというと、朝廷から来ているというこ
とが分かるように書いてあるそうです。言い換えれば、相対的に身分が分かるように
工夫してあるようです。

 江戸時代の人々にとっては、幕府というのは絶対の存在で、当時の支配階級は武士
で、武士の頭は大名で、武士は大名に忠義を尽くすものとされており、その大名を将
棋の駒のように動かせるのが幕府で、そんな幕府をひっくり返そうという発想は普通
の人にはそもそもなかったそうですが、頼山陽は、幕府の上に朝廷、天皇がいるとい
ことを客観的に分かるように書きました。上に朝廷があるというのは本当のことで、
しかも幕府の悪口は一切書かれていなかったので幕府は頼山陽を咎めることはできず、
この本が、幕末に超ベストセラーになります。それとは別に、神武天皇から天皇の歴
史をコンパクト書いた『日本政記』も合わせて、維新の志士たちに大変なモラルサポ
ートになったそうです。

 ちなみに『日本政記』には、姓は元々天皇の主だった家臣に与えられるもので、徳
川幕府は皆源氏だと言っている、織田信長は平家だと言っている、源氏という姓をく
れたのは天皇だというのがよくわかるように書かれてあるそうです。

 維新の志士たちは、「我々(日本人)は朝廷の方から続いているのであって、徳川幕
府は長い歴史から見たら最近出てきただけではないか。」ということに覚めたようです。

 伊藤博文も、西洋人に日本人とはなんぞやと伝えるときの日本の歴史知識は『日本
政記』から主に得たそうです。その他の維新の志士たちも、懐にはコンパクトにまとめ
られた『日本政記』を持っていたそうです。

 それによって、維新の志士たちは幕府よりも立場が強いんだ、という気持ちでいられ
たのかもしれません。




 そんな、明治維新の志士たちに多大な影響を与えた本を頼山陽が書いた書斎が、今回
ご紹介する山柴水明処です。

 京都の鴨川沿いにあり、実際に見て、驚くほど小さく可愛らしい建築でした。

 建築の見る視点は様々だと思いますが、大げさかもしれませんが建築の使命について
も考えさせられます。

 建物の平面計画や外観、立地、その他の要素によって、人の人生や暮らしや精神、さ
らには時代を、よりベストに近いようにサポートすべく存在させられたらいいなぁと思
いました。




場所  :京都市上京区東三本木通丸太町上ル南町
作品名 :頼山陽書斎(山柴水明処)(江戸時代後期)
撮影日 :2009.4.26



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2012年01月26日

建築探訪62(倉敷市立美術館/丹下健三)



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[今日の一枚]


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 今日の1枚は、建築家 丹下健三さんが設計した 倉敷市立美術館 です。

 丹下健三さんについては、建築探訪17のフジテレビ本社ビルの際に簡単ではあり
ますが解説してあるので、よろしければご覧下さい。

 今回ご紹介する倉敷市立美術館ですが、元々は倉敷市庁舎として1960年に竣工し、
1983年に美術館として開館されました。

 丹下さんの初期の建築ですが、丹下さんらしいグリッドを活かした造形的なデザ
インが印象的です。当時流行していた打放しコンクリート仕上げで、どこか木造を
思わせるような構造デザインも、その時代を感じさせてくれます。(この当時、建
築家 谷口吉生さんの父である谷口吉郎さんをはじめ、いろいろな建築家が木造的な
構造デザインで打放しコンクリートをデザインしていました。)

 しかし、さすが丹下さんで、シンプルな建築でありながらも、他の誰とも違う丹
下さんらしいカッコイイ建築だと思いました。

 私が産まれる前の古い建築ですが、大変いい刺激を受けました。



場所  :岡山県倉敷市中央2-6-1
作品名 :倉敷市立美術館(1960年竣工)
建築家 :丹下健三
撮影日 :2009.4.29



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2012年01月25日

建築探訪61(モカ・ハウス/アトリエ・ワン)



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[今日の一枚]


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 今日の1枚は、 日本の建築家ユニットであるアトリエ・ワンが設計した モカ・ハウス
です。

 アトリエ・ワンは1992年に結成され、個人住宅を中心に建築、デザイン活動を行
っていますが、他にも都市空間フィールドワークや美術展の活動などもしています。

「アトリエ・ワン」の「ワン」は、数の「One」ではなく、「ワン!」という犬の
ほえ声だそうで、例えば、これを英語表記すれば「Atelier Bow-Wow」など、言
語によって表記が異なってくるそうです。

 また、アトリエ・ワンの方向性を示す事例として、ウィキペディアからの抜粋で、
下記があります。

 Team Made In Tokyo (TMIT) を結成し、その1996年からの成果をウェブサイ
トで発表、2001年に鹿島出版会から『メイド・イン・トーキョー』を出版した。こ
れは、東京をフィールドワーク、観察するものであり、そこで発見した効率、実利
に偏重した独特で奇妙な建築を集めている。また、東京工業大学塚本研究室とのプ
ロジェクトで、「ペット・アーキテクチャー」という用語を提唱している。これは
、東京の建物と建物の隙間などに建てられた「犬小屋以上兎小屋以下」の建築のこ
とで、プロジェクトで積極的に観察を行っている。この成果は、2000年10月の展覧
会での発表を経て、2001年にワールド・フォトプレスから『ペット・アーキテクチ
ャー・ガイドブック』としてまとめられた。このように、アトリエ・ワンは土木建
築を含めた無名の建築にも着目し、有名な建築と同等に、それを自らの建築にいか
しているのが、ひとつの特徴といえる。(抜粋終わり)



 さて、今回のモカ・ハウスですが、印象的なのは黒系の外壁のスレートです。天
然のスレートだそうで、実際に観ると天然素材だからこそ出せる質感がありました。

 また、サッシの割付などによる均整のとれたプロポーションは、上記のペット・
アーキテクチャーではありませんが、ポツンと佇む、どこか愛らしい感じの外観でも
あります。

 この建築は線路沿いにあり、正直探すのに苦労しました。(随分歩いたなぁ。)

 雑多な低層ビルに囲まれた小さな建築ですが、やはり実力のある建築家の手がけた
ものは一味違いました。歩いただけの価値はあったと思います。(笑)



場所  :東京都中野区
作品名 :モカ・ハウス
建築家 :アトリエ・ワン(塚本由晴、貝島桃代)
撮影日 :2009.3.15



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