永井政光建築設計事務所HPはこちら![今日の一枚]
今日の1枚は、 建築家フィリップ・ジョンソンの設計した
ニューヨーク近代美術
館(MoMA)の中庭 です。
ニューヨーク近代美術館は、アメリカ合衆国ニューヨーク市にある近現代美術専
門の美術館で、英文館名の頭文字をとって「MoMA(モマ)」と呼ばれています。
マンハッタンのミッドタウン53丁目に位置し、1920年代から「ザ・モダン」と呼
ばれたモダンアートの殿堂として20世紀以降の現代美術の発展と普及に多大な貢献
をしてきました。
近年では、名だたる世界的な建築家の中から、日本の建築家である谷口吉生さん
が増築部分の設計者に選ばれ、2004年に竣工したことでも話題になりました。
今回は、MoMAの建築そのものではなくて、谷口さんが増築する前の中庭をご
紹介させて頂きます。
実際に訪れた感想は、なんとも居心地のいい空間だなぁ、と思いました。ニュー
ヨークのど真ん中で、見上げても空が少ししか見えない、まさに摩天楼ですが、隣
の道路の騒がしさや、ビルの雑多な騒がしい感じはしませんでした。
そう感じさせる最も大きな要因は、人の背丈より高い塀で囲われていることだと
思いました。しかも、ただ囲われているだけでなく、塀には10cm程度のスリット
が一定間隔で切られており、隣の道路や道行く人の気配は多少感じるので牢獄のよ
うな圧迫されたような感じはしません。
さらに有効だと思ったのは、人だまりスペースを色々なところに配置しつつ、そ
ういったスペースと渾然一体となって低中高様々なサイズの緑が多く植えられ、池
もあるなど、自然を感じさせる計画にしてあることです。
「居心地のよさ」をいかに計画するか、それは、建築を設計する者にとって、庭
や室内空間にも共通する重要なテーマではないかと思います。
場所 :USA NY
作品名 :MoMA 中庭(彫刻庭園)
撮影日 :1997.5.24
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posted by てくてく at 10:58| 愛知 ☀|
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