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2012年01月03日

建築探訪47(ウェストミンスター寺院)



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[今日の一枚]


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 今日の一枚は、ロンドンの国会議事堂の隣にある ウェストミンスター寺院 です。

 この建築は、イギリス中世の大規模なゴシック建築です。11世紀にエドワード懺悔王が建設し、1066年以降、英国国王の戴冠式が行われています。1245年に、ヘンリー3世が再建を決め、フランスの建築家を招き、フランスのゴシック建築にならって現在の寺院を建て始めました。14世紀末までにおおよそ完成しますが、正面部分は16世紀初め、塔は17世紀、と長期間にわたって建設されています。(1987年、ユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録。)

 各界のイギリスの著名人が埋葬されています。



 美しい彫刻が施され、一つ一つに宗教的な意味があるだけでなく、造形美としても、その彫刻が効果的な陰影をつくっています。

 特に2枚目の写真の彫刻は、かなり細かく丁寧に彫られており、いかに多くの職人さんが、膨大な時間と労力を注いで造ったか、実際に造っているところを見たわけではないのに、その得体の知れない迫力のようなものを感じます。



 ゴシック建築は、12世紀後半から花開いたフランスを発祥とする建築様式で、イギリス、北部および中部イタリア、ドイツのライン川流域、ポーランドのバルト海沿岸およびヴィスワ川などの大河川流域にわたる広範囲に伝播しました。

「ゴシック」という呼称はもともと蔑称で、15世紀から16世紀にかけて、アントニオ・フィラレーテやジョルジョ・ヴァザーリらが、ルネサンス前の中世の芸術を粗野で野蛮なものとみなすために「ドイツ風の」あるいは「ゴート風の」と呼んだことに由来する(ゴート族の建築様式というわけではない)そうです。

 18世紀になると、主として構造力学的観点から、合理的な構造であるとする再評価が始まり、18世紀から19世紀のゴシック・リヴァイヴァルの際には、ゲーテ、フランソワ=ルネ・ド・シャトーブリアン、フリードリヒ・シュレーゲルらによって、内部空間はヨーロッパの黒い森のイメージに例えられて賞賛されました。



 私は、この巨大で細部までつくり込まれた迫力や、静謐な内部空間や、構造原理の明快さなど、実際にゴシック建築を観るたびに感情を大きく揺さぶられます。

 改めて、建築の可能性や、膨大な時間をかけて、何か大きなもの・ことのためにつくり上げていくことの歴史的、文化的意義みたいなものを考えます。

 今後の日本建築のあり方や可能性についても探ってみたくなります。




場所  :20 Deans Yard, London SW1P 3PA イギリス
作品名 :ウェストミンスター寺院(11世紀)
建築様式:ゴシック建築



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posted by てくてく at 01:03| 愛知 ☀| Comment(0) | 建築探訪 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月02日

建築探訪46(ヘルシンキ大聖堂/カール・エンゲル、エルンスト・ロールマン)



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[今日の一枚]


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 今日の一枚は、ヘルシンキのほぼ中心にあり、ヘルシンキ市内の象徴としてもよく使われる ヘルシンキ大聖堂 です。

 ヘルシンキの中央の市街の風景の特色あるランドマークであるこの教会は1830年から1852年にかけてネオ・クラシック様式に改築されました。カール・エンゲルによって独自にデザインされ、彼の後継者であるエルンスト・ロールマンによって継承されました。

 今日最も有名なヘルシンキの観光名所で、毎年350,000人を越える人々が教会を訪れ、その中には宗教儀式に参加するものもいます。教会は通常、信仰の奉仕と結婚式のような特別なイベントに使用されます。

 他にフィンランドで有名なものといえば、何と言ってもムーミンです。他には、以前ご紹介した世界的建築家のアルヴァ・アアルトや、ファブリック・テキスタイルメーカーのマリメッコや、携帯メーカーのノキアも有名です。



 フィンランドの歴史は、強国スウェーデンとロシアに隣接していることから、下記の4つの区分に分かれます。

 ・先史時代(〜1155年)
 ・スウェーデン時代(1155年〜1809年)
 ・ロシアによる大公国時代(1809年〜1917年)
 ・独立後の現代(1917年〜)

 現在は独立国として、またユーロの恩恵を受けている国の一つとして栄えていまが、今後、歴史が動きそうな気配があるので、フィンランドに愛着をもつ一人として、多少気になる点でもあります。



 さて、ヘルシンキ大聖堂についての感想ですが、「純白」の美しさの際立った建築だと思いました。日本では、白はよごれやすいので、あえて少し灰色を混ぜたりすることがよくあるのですが、やはり純白は美しく、捨てがたい魅力があります。

 私も、以前設計した「牛山の小さな家」で、外壁の仕上げをスサの入った純白の漆喰にしたことがあるのですが、以外によごれにくく、一年半以上経過した現在でも、まったく汚れが無く、お薦めの仕上げです。

 建築は、機能性や居心地のよさ、コスト、耐震性等々、様々な切り口がありますが、やはり「外観の美しさ」も重要な一つとして、設計をしていきたいと思います。




場所  :Unioninkatu 29, 00170 Helsinki, フィンランド
作品名 :ヘルシンキ大聖堂(1852年竣工)
建築家 :カール・エンゲル、エルンスト・ロールマン
撮影日 :2011.4.17



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posted by てくてく at 12:03| 愛知 ☔| Comment(0) | 建築探訪 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月01日

新築時からの家の歴史が書かれた英国の本。

[今日の一枚]


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 今日の一枚は、イギリス(ウインチェスター)のB&Bに泊めて頂いたお宅にあった
新築時からのその家の歴史が書かれた本 です。

 百科事典を思わせるような大きさで、皮のハードカバーで大変立派な本です。

 中身は、その家の新築時(以前紹介させて頂いた14世紀に建てられた家です。)
からのその家の歴史が書かれています。いつ、どのような改修工事や増築工事を行な
ったかなども、写真入りで記録されています。

 一つの家に対してそんな立派な本にしてしまうのは、古くていいものを長く使う英
国人ならではの価値観だと思います。

 日本でもストック型の住宅社会になろうとしていますが、英国の家々のように、家
そのものに愛情がもてるようにするにはどうしたらよいのでしょうか。

 本物の自然な素材を使うことや、しっかりと丁寧につくられていること、家に手間
暇がかけられるだけの心のゆとり、時間のゆとり、金銭的なゆとりがあること等々、
いろいろ考えられます。

 古いもの、いいものを大切にする英国の家の文化は、日本の私たちに色々な大切な
ことを投げかけてくれていると思います。

 今後も私なりに、模索を続けて行きたいと思います。



場所  :UK 南イングランド(ウィンチェスター)
作品名 :不明(14世紀に建てられた家)
建築家 :不明
撮影日 :2006.10.12


posted by てくてく at 00:55| 愛知 ☀| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする






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