

今日の一枚は、イギリス(ウインチェスター)のB&Bに泊めて頂いたお宅にあった
新築時からのその家の歴史が書かれた本 です。
百科事典を思わせるような大きさで、皮のハードカバーで大変立派な本です。
中身は、その家の新築時(以前紹介させて頂いた14世紀に建てられた家です。)
からのその家の歴史が書かれています。いつ、どのような改修工事や増築工事を行な
ったかなども、写真入りで記録されています。
一つの家に対してそんな立派な本にしてしまうのは、古くていいものを長く使う英
国人ならではの価値観だと思います。
日本でもストック型の住宅社会になろうとしていますが、英国の家々のように、家
そのものに愛情がもてるようにするにはどうしたらよいのでしょうか。
本物の自然な素材を使うことや、しっかりと丁寧につくられていること、家に手間
暇がかけられるだけの心のゆとり、時間のゆとり、金銭的なゆとりがあること等々、
いろいろ考えられます。
古いもの、いいものを大切にする英国の家の文化は、日本の私たちに色々な大切な
ことを投げかけてくれていると思います。
今後も私なりに、模索を続けて行きたいと思います。
場所 :UK 南イングランド(ウィンチェスター)
作品名 :不明(14世紀に建てられた家)
建築家 :不明
撮影日 :2006.10.12