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[今日の一枚]




































今日の1枚は、 国立天文台 旧1号官舎(星と森と絵本の家に改修前) です。
(ちょっと、写真が多くなりすぎてしまいました。)
ここへは、依然ご紹介した木組ゼミという勉強会の一環として訪れました。
旧1号官舎をいったん解体した上で、建築基準法に則って、「星と森と絵本の家」
という、約2000冊の絵本をくつろいでゆったりと読める建物に復元・再築を行い、
新たに管理棟を併設する計画です。(現在、すでに完成しています。)
今回ご紹介する写真は、旧1号官舎の仕上げ材が剥がされて、構造材の状態がみれ
る状態のときに訪れた写真です。大正4年の建物だそうで、構造材が痛んでいる箇
所が何箇所も見受けられますが、できるだけ現在でも使える材料は利用されるそうで
す。
木という材料は、国産の材料であったり、湿気のこもらない環境であるなど、適
切な使われ方をすればかなり長く使うことが出来、法隆寺を例に挙げるまでも無く、
昔の古い民家でも、しっかりとつくられた家であれば100年以上の家もざらにあるこ
とが、木の耐用年数の長さを証明しています。
昔の大工さんたちが、当時どのような継手や仕口にして、どんな寸法の材料で、ど
ういう骨組みの組み方をして、構造的にはどういう解釈をしていたのか、さらには、
どういうところが痛みやすいのかとうことも含めて、100年ほど前の先人たちの造っ
た建築を真近にみれて、いい勉強をさせて頂きました。
時々見返して、木組みの理解を深めていきたいと思います。
場所 :東京都三鷹市大沢2-21-3
作品名 :国立天文台 旧1号官舎(大正4年竣工)(星と森と絵本の家に改修前)
撮影日 :2008.9.7
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