ルヌガンガは予約サイトからの予約が不可能なため、日本から訪れるのが難しい貴重な場所だと思います。僕が大好きな建築家ジェフリー・バワの設計意図、意匠、空間感などを動画で感じて頂けたら幸いです。
<バワ建築、ルヌガンガについての私見など>
バワ建築は、土着の「スリランカ建築」と、世界的に流行しているいわゆる「モダニズム建築」を、建築家ジェフリー・バワの豊かな感性で見事に融合させ昇華させた建築だと思います。特に建築家という職種の人間は、洋の東西を問わずモダニズム建築に傾倒する傾向があるようですが、バワ建築はモダニズムを強く感じさせつつも、世界のどこにもないスリランカ的なる固有の土着性、言い換えればスリランカのアイデンティティもしっかり堅持している点が特筆できると思います。この点は、私が日本での建築の在り方を考える上でも非常に考えさせられたことでした。郊外にあるルヌガンガとは別に、都市コロンボにある傑作のNumber 11も宿泊させて頂きましたが、田園と都会という対象的な立地環境でありながら、土着性というのは共通して感じられました。
ルヌガンガのMain Houseはプランとしても秀逸で、玄関からのアプローチの演出やリビング・ダイニングの配置や動線は、美しいデワダ湖をいかに活かすかということが熟慮されており、これぞ建築家としての仕事だ、と感動すら覚えました。
置いてある無数の置物やオブジェ、調度品なども、美しいもの、味わい深いもの、洗練されたものなど、どれもが質が極めて高く、とくにアートや美しいものが好きな方は至福の時間が過ごせると思います。
上記に書かせて頂いたように予約が困難でしたが、どうしても行きたくてなんとか予約をして期待して訪れましたが、実際は、その期待を超える大変有意義で貴重な時間を過ごさせて頂きました。また機会がありましたら、スリランカの別のバワ建築を訪れたいものです。
↓ こちらがその動画です。

https://www.youtube.com/watch?v=m1ipiNaPLgs