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2011年12月19日

お施主様との、加工場見学会。

[むくり屋根の家]


 昨日は、むくり屋根の家のお施主様と一緒に、むくり屋根の家を施工して
頂く、丸真ケンチクさんの加工場や木材の見学会に行ってきまた。

 丸真ケンチクさんは、岐阜県の八百津町(八百津町役場から、さらに40
0mも上にある、とても空気の綺麗な場所)にあります。

 自社で、製材機や木材を乾燥する場所を持っているので、その分中間業者
を省くことができ、上質な仕様の割りにお値打ちにすることができます。


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 上の写真は、 天然乾燥 中の木材です。(ほんの一部です。)

 一般的な木の家は、木材を機械で乾燥させる (人工乾燥) が大半です。
人工乾燥だと、一般的に一週間から十日で乾燥させますが、天然乾燥だと
木の材種によってまちまちですが、1年から3年以上かけて、自然に乾燥
させます。

<天然乾燥のメリット>
 ・木の中身(芯)が割れにくい。
  (人工乾燥だと、バサバサに割れることが多々あります。)
 ・木の香りが建物の完成後も長く続く。
  (人工乾燥だと、乾燥機にかけた地点で木の香りがほとんど無くなっ
   てしまいます。)
 ・歴史が長い。
  (人工乾燥が長い目でみて、いいのか悪いのかが本当に分かるのは、
   もうしばらくの年月が必要だと思います。)


<天然乾燥のデメリット>
 ・乾燥に時間がかかる。(手間暇がかかって、管理するのが大変です。)
 ・表面が多少割れることがある。
  (人工乾燥が比較的、割れや狂いが少ないと言われています。)
 ・自社で乾燥する場所を所有していないと、コスト的に高くなってしまう。



 現代は、過剰なまでに時間(工期)短縮して、早く利益を回収したいと
いう、いわゆる市場主義経済もあって、ほとんど天然乾燥は無くなってし
ましましたが、私は、芯が割れる、香りがほとんどなくなるというデメリ
ットは、かなり大きいと考えています。

 ちなみに、私は天然乾燥の木と人工乾燥の木の香りを実際に嗅ぎ比べた
ことがあるのですが、その差は歴然としいますし、天然乾燥だと、竣工後
も木の芳醇な香りが長い間続きます。多少の割れを考慮しても、断然、手
間暇かけた天然乾燥をお薦めします。





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リビングに出てくる丸太の手刻み加工。


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破風板の原寸板。(緩やかにむくってあります。)


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墨つぼ、鉋、指矩。 プロの職人の大工道具です。


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むくりの断面を押えた板図。


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緩やかにむくらせた破風板。


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地松の丸太。リビングに露出されます。


 上の写真は、原寸大の破風サイズに加工した 原寸図 や、断面寸法を押えた
板図 (いたず)、そして、昔ながらの 墨つぼ (かんな)、指矩(さしが
ね)、 (のみ)を使っての丸太の加工です。

 今回の屋根は名前のとおり、緩やかにむくらせてあるので、破風もそれに
合わせて緩やかにカーブしています。

 手刻みで木の加工が出来る、腕利きの棟梁だからことできる技で、建築家
のいろいろな要望を、匠の技で叶えて頂いています。

 あと、生で観る木材は本当に美しく、容量を軽くしてあるブログの写真で
は、その魅力はあまり伝わらないかもしれませんが、本当に上質な美しい材
料です。




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柱の一本一本に番付が打ってあり、どの位置の、どの方向に柱を立てるのか、
一本一本のそれぞれの柱を生かすように配慮していります。


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大黒柱(24cm角)東濃檜。 2階までの、迫力のある通し柱となりそう
です。表面を削れば、かなり美しい木目と肌の柱となります。


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 上の写真は、大口にある加工場へ出荷する直前の材料です。柱は東濃檜
梁は地松です。(共に国産)

 どの材料も、出荷後、再度表面を加工し、仕上げをして、紙に包んで養
生します。


 上棟への準備が着々と進んできました。(笑)


ラベル:丸真ケンチク
posted by てくてく at 11:23| 愛知 ☁| Comment(0) | 家づくり | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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