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[今日の一枚]











今日の一枚は、イギリスにある コッツウォルズ という地域にある建物群です。
コッツウォルズは古い歴史を持ち、羊毛の交易で栄えていました。 現在でも、古いイングランドの面影を残した建物を見ることができます。(築100年以上の家もとてもたくさんあります。)
20世紀に入り、その景観を活かした観光業が盛んになっており、毎年多くの観光客が訪れています。黄色みを帯び「蜂蜜色の石」「ライムストーン」とも称される石灰岩「コッツウォルズストーン」を使った建物群が特徴的な景観をなしています。
また、コッツウォルズは、特別自然美観地域として指定され、現在では高級住宅地としてイギリス人の間でとても人気があるそうです。ちなみに、コッツウォルズとは「羊の丘」という意味だそうです。
実際に観た感想としては、おとぎ話の世界というか、とても詩的で、美しく、時間の流れがとてもゆっくりしているような印象を受けました。
イギリスの家の寿命は、公式な平均でも80年以上なのですが、コッツウォルズの家々は、100年以上の家がかなり多いそうです。
日本では、人工的で化学・工業的な材料で1mm単位の精度で家が造られますが、コッツウォルズの家々は、ザク切りの石を丁寧につまれた、THE自然素材、といった感じで、その存在感、なんともいえない魅力は、日本の一般的な家より桁違いです!
日本の家は、精度、誤差にこだわるのもいいのですが、なにか大切な価値観を見失っているような気がしてなりません。
白を基調とした無機質な建物は、写真栄えはするのですが、近くで見たらそれほどでもないケースが多いのですが、本物の自然素材の家は、写真栄えはそんなにしないのですが、近くで実際に観ると素材の持つ魅力が何ともいえず素晴しいです。
以前も書かせて頂いたのですが、天然の素材の魅力は、実際に観ないとなかなか分からないのだと思います。
一人でも多くの方に、自然素材の魅力を、体感・実感して頂きたいと思います。
場所 :Cotswolds UK
撮影日 :2003.3.10
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