
今朝、「野上の片流れ屋根の家(八百津町)」の地鎮
祭が無事とり行われました。
お施主様ご夫婦と小さなお子様、そしてご主人様のご
両親にもご出席して頂きました。幸い天候にも恵まれ、
いよいよ工事が始まるんだ、と身のひきしまる思いです。
気持ちを新たに、設計監理の方を務めさせて頂きたい
と思います。
さて余談ですが、地鎮祭の最中に神主さんが唱えられ
ていた聞き取りにくい祝詞に、「イザナギ」という言葉
がありました。
イザナギは、古事記によると日本の神話時代に国産み
をした重要な神で、よく神棚に置く天照大御神のお父さ
んにあたる方です。そして、その国産みによって淡路島
、四国、隠岐島、九州、壱岐島、対馬、佐渡島、本州の
8つの島がつくられたとされています。
712年に古事記が編纂されたということは、それよ
り昔から日本の主要な島々、特に外国に近い島々を当時
の日本人は強く意識していたのかと思うととても興味深
いです。
地鎮祭は、仏教形式でも他の宗教形式でもなく、それ
らが輸入される以前から日本に存在した日本の土着宗教
ともいえる神道形式で行われ、平成の現代の世にも、源
氏物語絵巻のような平安末期に描かれた絵巻物によく登
場するような服装をした神主さんが祝詞を唱え、その祝
詞に、古事記の重要人物である「イザナギ」が登場する
というのは、あぁ、ここは日本なんだなぁ、としみじみ
思ってしまった今日この頃です。