
このスケールは小さいながら、なんと3mまで測量できます。
「私は建築家として、自分では寸法にいちばん責任をもっている。
自分のプロとしての責任として、寸法を大事にしています。」
この言葉は、私が尊敬している建築家である吉村順三さんの言葉です。
階高や天井高さ、窓の高さやサイズから、造り付けの机の高さや、廊下
の幅、さらには縦格子のピッチやその縦横寸法など、建築家は様々な寸法
を図面に書き込んでいきます。
そして、その微妙な寸法の違いによって、その家に住まわれる方にとっ
て心地いいか、はたまた違和感や不便を感じるかはかなり変わってきます。
私も、吉村順三さんの言葉を肝に銘じて、コメダ珈琲などの身近な場所
や、何気なく通りがかったお店の軒の高さや、旅先などの様々なシーンで、
気になった箇所の寸法などを、上の写真にあるコンパクトな巻尺を持ち歩
いて、なるべく測量して実際の設計に活かせるように心掛けています。
ラベル:スケール